エリコ新聞

小林エリコのブログです。

伊藤岳人さんの「踏切が開くのを待つ写真展」に行ってきた

吉祥寺のギャラリーナベサンで伊藤岳人さんの「踏切が開くのを待つ」写真展に行ってきた。伊藤さんはきちんとプレスリリースを出していたので、たくさんの新聞や雑誌に掲載されるばかりか、ラジオにも出演してこの展示の告知をしていた。私は展示をするときには、ツイッターと自分のサイトで告知をするだけだったので、自分を恥じた。というか、プレスリリースは展示のときにするものだと神田ぱんさんが教えてくれた。

伊藤さんは5年くらいの間、踏切が開くのを待つ人を写真に収めていた。それは車掌の企画のためである。

車掌サイト

あと、展示の看板に志村さんと書いてあるのは、わかる人にしかわからない、車掌を読んでいる人しかわからないので、説明を省きます。

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伊藤さんは初めての展示なのに美しく展示ができていた。額縁は段ボールという新しすぎるものだった。

今回の展示では、待ちっぷりがいい人、ナンバーワンを決めるので、お客さんに投票してもらった。待ちっぷりがいいってどういうことなのかよくわからない。話っぷりがいいとかはいうけど、待ちっぷりって。

伊藤さんは全く喋らない謎の人なんだけど、今日もほとんど言葉を発しなかった。そして、表情もあまり変わらない。あまりにもコミュニケーションが取れないので、宇宙人なのでは?と不安になる。

車掌の25号で、子供が生まれるまで待つという記事を伊藤さんが書いて(名文だった)伊藤さんが「40歳になるまで自分の人生は最低最悪で、これから幸せな人生を送ってしまう、自分の子供に嫉妬してしまうのではないか不安」といった内容が書かれていて、伊藤さんの心の闇を知りました。

そんな伊藤さんは自分の子供がいると、笑顔になり饒舌になります。

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伊藤さんの子供。

獲得票数が多かった。子供は強い。

そして、塔島ひろみさんの詩集をいただいたので、早速読んだ。

これがものすごい素晴らしかった。ただの言葉も塔島さんが使うとこんなに不思議で味わいのある言葉になるなんて。

この素晴らしい詩集は100円で買えます。

塔島さんの詩集に私が絵をつけて売りたいと考えてしまった。

出版社から出していても人の心を打たない本なんか山ほどあるのを考えると、プロが改めて何なのかと考えさせられます。(塔島さんはユリイカで賞を取っていますが。あと、文章では本を出しています)

詩集は車掌のサイトでも買えるので、興味のある方は是非ご購入下さい。