エリコ新聞以前のブログ記事
世の中には差別がある。被差別者を守ろうとするために表現規制がかかる。 例えば「狂う」だがこれはまずいらしい。狂うというと「頭がおかしい」というのが先に来てしまうためイメージが悪いようだ。 私が中学生の時に筒井康隆の「断筆宣言への軌跡」を読ん…
「心を病む人のための高森流コミュニケーションQ&A」という本を読みました。高森信子さんという方が著者なのですが、SSTのリーダーとして活 躍しておられるそうです。SSTは簡単にいえば「コミュニケーションの練習」なのですが、精神病者が「今使いたいコミ…
文学フリマという自費出版物の即売会に行ってきました。 お客さんで行くのは初めてでした。友達のミニコミだけ買って帰ろうと思いましたが、見て回っているときに「ぶっころせ!刑法39条ちゃん」という文庫サイズの本を売っている人がいました。 刑法39…
差別 ①差をつけて取りあつかうこと。わけへだて。正当な理由なく劣ったものとして不当に扱うこと。「ー意識」 ②区別すること。けじめ。大小のーがある」 広辞苑より抜粋 自分が精神病を患うようになってから「差別」という言葉は大きくのしかかっています。 …
医学書院で行われた「ナーシングカフェ『当事者研究の研究』」に参加してきました。 前日に調子を崩して爆発してしまって、行くのをやめようかと思っていたのですが、行かないと見捨てられる気がして、思い切って行ってきました。 最近、当事者研究から離れ…
精神病院に通院するようになって15年経ちます。 私も30歳を過ぎて、ぼんやり物事が見えてきて思うことは「どうせ治らない病気なら精神病以外の病気になりたかった」と思います。 精神医療の現場やそれを取り巻く環境があまりにもひどすぎるからです。 だ…
「あなたも多量服薬の当事者研究とかして大変だったかもしれないけど、うちの子はもっと大変なんだよ。本当に死んじゃうかもしれないんだよ!」 これはべてるの講演会に来た当事者の家族の方の講演会後の言葉である。 私は多量服薬の研究を発表した。私は何…
3月11日に東北関東大震災がありました。震災についてはコメントできませんが、自分が今までどのように過ごしていたかを書いておこうと思います。 3月11日は事務所にいました。仕事中に大きな揺れがあり急いで机の下に隠れました。その後も何回も余震が…
精神障害と就労について私の考えを書こうと思う。 精神障害を持っている人が働くのは非常に困難である。私の周りにも精神障害及び精神疾患を持っていて働けてない人は多い。精神障害を持っていて正社員でバ リバリ働いている人なんて私の周りにはほとんどい…
なんだか、暗い文章の書いてある画像を載ってますが、これについてはあとで説明します。 まーこさんの裁判傍聴記をにしかわたくさんという方が漫画にして、その裁判の漫画についてまーこさんの考えが書かれています。 私は裁判というものにはあんまり興味が…
先日の文学フリマで隣にいた武蔵野ヘルスセンターのあらみさんに「もう精神病新聞でかなまら祭りのルポとかああいうのはやらないんですか?」と聞かれた。 私は「かなまら祭りのルポなんて、私よりももっと面白く書ける人がいるし、せっかく精神病なのに書い…
購入してくださった方々、本当にありがとうございました! 「応援しています」とか「頑張ってください」と声をかけていただいたり、興味を持った方が話しかけてくださったりして、とても嬉しかったです。 以前、ミリオン出版の企画で話しをさせていただいた…
昨日、池袋のホームレスを支援する団体のところで食事会に参加してしてきました。 ホームレスの6割は何らかの精神疾患を抱えているという調査結果が出ています。 私が参加したのはNPO法人の事務所で以前ホームレスをしていてNPOのスタッフの援助を受けてグ…
専門家が読む雑誌にリスペリドン持効性注射剤について書かれていて、ネットなどを見ても医者や医療従事者の見解はあるものの、実際に打っていた当事者の声は全くないので書いてみようと思います。 リスペリドン持効性注射剤(以下リスパダールコンスタ)はリ…
講演会で質疑応答の時間になると、必ず出てくるのが「べてるはうちの子供を受け入れてくれますか?子供をべてるに行かせたい」という質問。 もう、これは必ず出る。 そこで、べてるの人が「何年間も講演会に行くけどこの質問は本当に多い」と言っていました…
あしなが募金とかきちんとしたのには募金をしたいと思いますが、やっぱりまだ抵抗感があります。募金をする団体にもよるかな。 昔は「偽善」という言葉に異常に反応していて、書くとかなり長くなりそうなのでやめますが、結果的に「傍観」という結論にいたっ…
死刑囚の人には教戒師と言ってキリストの教えを説く牧師さんがつきます。 そのことによって死刑囚は罪を悔い改めることもあるそうです。 郷田マモラの漫画「モリのアサガオ」という漫画は、死刑囚と死刑執行人の友情を描いた漫画です。 そんな深いテーマをど…
西原理恵子と月乃光司の「おサケについてのまじめな話」を読みました。アルコール依存症の入門編としてはとてもいい本です。 「イネーブラー」(助力者)という言葉を初めて知りました。イネーブラーとは依存症者に世話を焼いたり面倒をみることで結果的にア…
こちらのブログでは、なるべく精神保健関係とかべてるのことを書いて、個人的なことは書かないようにしているのですが、昨日あまりにも嬉しいことがあったので書きます。 以前務めていた会社の同僚つながりの人たちとジャガイモ掘りに行ってきました。その人…
認知行動療法べてる式のDVDを見ました。本とDVDがセットになっていて両方共一度読んだし見たけど、もう一度見直してみました。最近色々本を読んでいるので新しい発見とかあるかな,と思って。 内容はSST(Social Skills Trainingの略。生活技能訓練のこと)…
「奇跡のリンゴ」を読み終わりました。 今まで読んでいなかったのが恥ずかしいです。 表紙に写っている木村秋則さんはすごく穏やかな顔をしているので、本を読むまで木村秋則さんが壮絶な人生を送ってきたとは気付きませんでした。 りんごというのはいろんな…
放送大学が私の家のテレビでも映ることを知り、どんな授業をやっているのか見ていたら心理学とか認知療法とか興味のある事についてやっていたので、録画しておいたのを今日見ました。 認知と記憶についてのことが興味深かったです。 テストで皆に同一の事故…
昨日、べてるの集いに参加しました。感想を書きます。 かなり新しく来た人が多かったです。「治りませんように」の書評が読売新聞にも載ったそうなのでその影響でしょうか。当事者がたくさん来るのは嬉しいけど、愚痴吐き大会にならないように気をつけなけれ…
この間、NHKの福祉ネットワークで精神医療への取り組みが2日間に渡り特集されていて、録画しておいたのを昨日見ました。 一日目はACTについて。ACTは今は京都にしかないのですが、地域包括支援といって、病院に通院するのでなく訪問看護をしています。単純…
斉藤道雄さんの「治りませんように」を読みました。泣いてしまいました。 斉藤道雄さんはTBSの報道の人で、長年べてるを取材していて、「悩む力」と言う本もだいぶ前に出しています。 序文と最後の話がリンクしていって「え!?」と驚くとともに、向谷地さん…
心のゴミ拾いがやめられません。 デイケア行った時とか、ひとりで家にいるとき、いろんな心のゴミを拾ってきてしまいます。憎しみ、悲しみ、妬み、嫉み、怒り、その他もろもろ。 それらのごみの量に耐えきれず、一人で潰れて、その重みを紛らわすために酒を…
※過去のブログですので、もう終了しました。 新刊の「精神病新聞全部5」を出します。今までの精神病新聞を集めたもので、正直、「自分としてはあんまり発表したくないです。今は、昔とだいぶ方向性が変わったので。 でも、作ったものが溜まっていたので、一…
べてる好きなら必ず知ってる「なつひさお」です。 なんのことか説明します。 Hさんの研究から解明されたものです。 Hさんには幻聴さんが「明日のミーティングのことをみんなに確認した方がいい」と言ってきて、みんなになんども、くどく電話したり話したりし…
先日、当事者研究会に参加してきました。 本日の誤作動にもアップしましたが、本当にびっくりしたことがありました。 幻聴が聞こえる女性がいるのですが、過去のトラウマからか幻聴が(彼女は「黒い声」と表現していた)聞こえるのです。「消えろ!死ね!」…
鴨志田穣、カモちゃんの「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」を読みました。 アルコールにより体がぼろぼろになるさま、内科と精神科への入院の繰り返し、そして最後の自分の人生の語り。私自身もアルコールに溺れ、精神を患って、入 退院を繰り返しているの…