エリコ新聞

小林エリコのブログです。

文学フリマありがとうございました。新刊の通販とテキスト販売のお知らせ

昨日の文学フリマ東京に来てくださった方、ありがとうございました。

新刊「措置入院体験記」目標の数まで売れたので満足です。

「頑張ってください」と話しかけてくださる方がいたり、読者と直接お話しできる機会があるのは、書き手として、とてもありがたいです。

文学フリマには長年参加していて(20年くらい)秋葉原でやっていた時や、大田区産業プラザの頃は、お客さんの数も緩やかで、落ち着いて販売できたのですが、最近、お客さんも参加者も増えてきたせいか、売り子をしていると、疲れが酷く、この先も出店できるか不安です。

今日は有給を使って、昼過ぎまで寝ていました。まだ、ぼんやりしています。

新刊「措置入院体験記」はネットショップで販売を開始しました。

erikokobayashi.booth.pm

noteではテキストを販売しています。1万4,000字程度です。

note.com

 

 

新刊「措置入院体験記」前書き公開します

5月19日の文学フリマ東京で販売する「措置入院体験記」の前書きを公開します。

 

************************************

 

二〇一六年七月。戦後最大の大量殺人事件が起きた。十九名刺殺、二十六人が負傷。犯人の男は「障害者は必要ない」とのたまい、相模原市にある障害者施設に乗り込み入居者を切りつけた。

テレビでは、連日この事件のニュースが流れた。そして、加害者の男性が措置入院を経験していたことが公開された。

 

ほら、来た。

 

私は息を飲んだ。

この国では、凶悪な事件の犯人を精神異常者にしたがる。池田小学校の事件がいい例だ。小学校に乗り込み大量殺人を犯した犯人に精神科の通院歴があることをマスコミはこぞって報道した。犯人は精神科には通院していたものの、詐病であった。

そして今回、相模原市で起きた事件の問題点は措置入院である。措置入院とは精神科への強制入院のことだ。マスコミの論調は「措置入院の時に気がついて入院期間を長くしておけば、犯罪を未然に防げたのではないか」だった。そんなことをされたら措置入院をした患者すべてが退院できなくなってしまう。第一、犯罪を未然に防ぐために精神病院があるわけではない。病院は病気を治療するところだ。

 そもそも、障害者を殺す計画を立てていることを公にしている人物は精神異常者なのだろうか。私はそうは思わない。

 

テロリストは精神異常者か? レイシストは精神異常者か?

 

私は去年の夏、措置入院をした。そして、退院して職場に復帰し、入院前と同じ平凡な日常を生きている。

 

私が措置入院についての体験を書き記しておくことは、精神障害者への恐怖をぬぐい去るためである。

 

************************************

 

bunfree.net

 

出店名「小林エリコ」

ブース位置「Z-36」第一展示場

新刊、無事に刷り上がりました!

赤のインクが目立ちます。

500円です。

既刊本や商業で出した本も持っていきます。

サインをして欲しい方は、お声がけください。

よろしくお願いいたします。

 

2024/5/19(日)開催/文学フリマ東京38に出店します

文学フリマ東京に出展します。

新刊の「措置入院体験記」を販売します。

商業デビューする前にペンネーム「宮沢楽」名義で書いたものを加筆修正しました。

【2024年5月19日(日)開催・文学フリマ東京38】

【時間】12時から17時

【会場】東京流通センター

【出店名】 小林エリコ

【ブース】 Z-31 第一展示場

【入場料】1000円

文学フリマの詳細は公式サイトをご確認ください。

bunfree.net

前回、販売して大好評だったカウンセリングの本も持っていきます。

再販予定はないので、買い逃した方はこの機会にご購入ください。

フリーペーパーのエリコ新聞も配布します。

ミニコミ「車掌」も委託販売します。

5月25日(土)に車掌のカルタ大会で読み札を読むので、そのお知らせチラシも持っていきます。

ブースに遊びにきてくださると嬉しいです。

 

 

令和6年度診療報酬改定、新設された心理支援加算の点数が低すぎる件

厚生労働省ホームページより引用

今年の診療報酬改定で、とうとう心理支援に点数がつけられることになった。

https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001238907.pdf

複雑性PTSDの診断を受け、1万3千円のカウンセリングを月に2回受けている身としては大変嬉しい知らせだった。

診療報酬は1点が10円として計算される。医療の対価として払われたものを診療報酬と呼び、合計で500点だとしたら治療に5000円かかったことになり、保険を使うと3割負担なので1500円が本人負担になる。

www.med.or.jp

厚労省のホームページを見ると、30分以上の心理支援で250点とある。つまり、一回のカウンセリングは2500円ということだ。そんな安いカウンセリングは聞いたことがない。しかも、対象になるのはPTSDのみで、他のカウンセリングには適用されない。

PTSDの治療を行っているカウンセラーは軒並み金額が高い。おおまかにみたところ1時間1万円くらいのところが多い。しかし、これは高い金額ではない。3割負担だったら3千円だ。内科や皮膚科など、他の疾患で病院にかかった時のことを思い出してほしい。

PTSDの治療を行うカウンセラーも大学を出て、様々な資格を取らないときちんと治療できない。EMDR、持続エクスポージャー法、TFTホログラフィートークなど。自分でカウンセリングを受けているとわかるが、かなり高度な知識と技術がないとできない治療だ。それなのに250点。あまりにも安すぎる。

せっかく新設された心理支援加算だが、暗い予感しかない。特に気になるのが「精神科を担当する医師の指示を受けた公認心理士のみ」とある。自分の担当医師が、私設のカウンセラーを紹介するとは考えにくい。精神科でカウンセリングルームを併設しているところが使うことになりそうだ。

ちなみに、私は精神科で併設されているカウンセリングルームで3割負担のカウンセリングを受けたことがある。ただ、どんな資格を持っているのかは分からない。公認心理士の国家資格ができたのも最近(2017年)なので、看護師だったのかもしれない。正直、そのカウンセラーは悪い人ではないが、これといった技術もないので、ただ雑談をするだけで終わった。最後の方は話すことが無くなってこちらが気を遣った。

20年くらい前にも、精神科と併設されたカウンセリングに行ったことがあるが、そこのカウンセラーは泣きながら話す私に対して何も言葉を発しなかった。私が話し終わったあと「カウンセリングが終わるまで、あと30分あるので待っててください」と言われ、時間が来るまで二人とも何も話さなかった。

二人がどんな資格を持ち、どれくらいの給料をもらっていたか分からない。ただ、あまりいい環境で働いていなかったのかもしれない。そして、クライアントを治療するという気持ちと技術は持ち合わせていなかった。だから今、高いお金を出して(正確には兄と交渉して代金は兄に出してもらっている)納得のいく治療をしてくれるカウンセラーに通っている。

カウンセリングは高いので、行けない人がたくさんいる。私もずっと行きたかったが、お金のことを考えて諦めていた。私と同じようにPTSDで苦しんでいる人がおり、治療に繋がれない人のことを考えると、今回の心理支援加算が新設されたといって素直に喜べない。

多分、2500円相当の質の悪いカウンセリングを医者から勧められる人が増えるだろう。そして、ひどい治療を受けて「カウンセリングは2度と受けない」と思う人が出ることが予想される。実際、私も精神科に併設されていたカウンセリングルームでは「カウンセリングってこんなもんなのか、受けなくていいかも」と考えていた。現在、治療を受け始めたのは、友人の勧めと、兄からの代金があるからだ。

児童思春期支援では公認心理士の精神療法でも1000点出ることになった。大人の支援もして欲しい。

厚生労働省ホームページより引用

 

複雑性PTSDの治療に役立つツール集

昨年の文学フリマで販売し、現在は自分のネットショップといくつかの書店で販売している「実の兄から性虐待を受けた私がカウンセリングで複雑性PTSDの治療に取り組んだ記録」が好評発売中です。

erikokobayashi.booth.pm

東京の取扱書展は「模索舎」「雑貨と本gururi」「エトセトラブックス」になります。

大阪では「シカク」です。

どのお店も個性的で素敵な本屋さんです。

今回の同人誌にページの都合上つけられなかった「おすすめ書籍」「辛い時のセルフケアの方法」など、載せられなかったので、ブログで紹介します。

 

おすすめ書籍

bookclub.kodansha.co.jp

絵が多く、非常に読みやすく、初心者向きです。家族に勧めるのにも良いです。

www.sogensha.co.jp

文字量が多いですが、より詳しくトラウマやPTSDを知りたい方におすすめ。

今の所紹介できるのはこの2点くらいです。専門的な本はたくさんあるのですが、当事者が読めるのは少ない印象。

 

辛い時のセルフケア

・バタフライハグ

youtu.be

 

・ヨガ

私は寝る前に毎日やっています。体の緊張が酷く、眠りにつくのが困難なので、自律神経ヨガをよくやります。YouTubeにヨガのやり方はたくさん上がっているので、好きなのを見つけると良いです。

・フラワーレメディ

カウンセラーに勧められた当初は胡散臭いと思っていたのですが、PTSDには効くそうです。私も怒りのコントロールができなくなったり、不安が押し寄せてきたり、憂鬱で動けない時に飲んだら、体があったまり通常の感じに戻って驚きました。ネットで買えますが、少々高いです。私は海外通販で手に入れました。

www.green-dog.com

犬用のサイトだけど、効能がよくまとまってます。

買うなら大手海外通販サイトのiHerbが簡単かも。

 

・タッピング

youtu.be

 

有料のケア

・マッサージ

昨年、1年間通って、体が苦しい時にずいぶん楽になった。今年は他の整体院に通っている。マッサージ代は交渉して母親に出してもらった。カウンセリングで自信がついてから、家族と交渉することができるようになりました。

・カウンセリング(一番優先度が高い)

複雑性PTSDはカウンセラーによる心理療法を受けないと治りません。これは本当に今まで知らなかった。むしろ、精神科で投薬治療を受けるのは予後が悪いそう。今、主治医と一緒に薬を減らしているのですが、流石に難しいので、減らしたり増やしたりを繰り返しています。今は主治医とは薬の相談が主で、過去や現在の困りごとについてはカウンセラーに話しています。私はEMDR学会のサイトで治療者を探しました。

www.emdr.jp

カウンセリングルームだと、自己負担100%(保険が効かない)ので、お金がないと辿り着けないのが、本当に酷いと感じています。私は母に話して、兄が治療費を出すことになったので、通えています。

2年くらい通って、寝る前に昔のことを思い出して眠れなくなるのはずいぶん減りました。それでも、通常の生活を送るには10年単位でかかりそうです。

 

使った方がいい制度

・自立支援制度(精神科の通院が1割負担になります)

障害者手帳(税制面で優遇されます。また、映画館が1000円になったり、公共の施設が無料で使えます)

・障害者年金(ひと月に約6万5千円程度支給されます)

障害者年金は取るのが大変ですが、頑張って取ってもらいたいです。年金だけじゃ暮らせないけど、働き始めた時、すごく助かりました。前の職場がほぼ最賃のパートだったので、連休明けの給料が8万の時とかありました。障害者年金でギリギリ生活できるけど、貯金ができる状態ではなく、精神的に追い詰められていました。

10年間働いたけど、時給は50円しか上がらず、社保に入れてくれたのも遅くて、37歳の時「このままでは結婚しないと死ぬ」という思考に取り憑かれ、酒を飲んで暴れたり、いろんな人に当たったり、失礼なことを言ったりして、周囲から人が離れていた時期でした。ちなみに、お金がないことと、仕事量の多さから、発狂し措置入院しました。

 

終わりに

病気の人間に一番大切なのは、お金と仕事だと思います。あと、寂しがりやの人はパートナーがいると良いです。私も良いパートナーに恵まれ、精神が安定してきました。

私から伝えられることは以上です。

同人誌の方もよろしくお願い申し上げます。

erikokobayashi.booth.pm

 

2024年3月6日追記

お勧めツール追加

・バイラテラル音楽

眠れない時や、辛い記憶が離れない時は「バイラテラル音楽」が良いです。

音が左右を行き来するので、イヤホンを使用して聴きます。

YouTubeにもありますが、私はアップルミュージックで有料のを購入しました。

https://linkco.re/dXpg8yGn?lang=ja

 

 

 

 

 

 

 

「私たちが救護施設に出会うまで」第6回が更新されました

現在の職場、東大の松井研究室で行っている、救護施設に入所されている方の人生の聞き取りが更新されました。

 

よろしくお願いします。

 

エッセイ:「私たちが救護施設に出会うまで」小林エリコ
第六回 生後2日で親から捨てられて、六本木のナンバーワンホステスになり月800万円稼いだ私

https://www.reddy.e.u-tokyo.ac.jp/act/essay.html#20240207