エリコ新聞

小林エリコのブログです。

講演会

講演会で質疑応答の時間になると、必ず出てくるのが「べてるはうちの子供を受け入れてくれますか?子供をべてるに行かせたい」という質問。

もう、これは必ず出る。

そこで、べてるの人が「何年間も講演会に行くけどこの質問は本当に多い」と言っていましたが、私も関東で行われるべてるの集いに行くと必ず出る。

べてるに子供を行かせればオールオッケーと思っている親は本当に多い。まだ、当事者自身が「僕はべてるに行きたいんですけど」って言えば見込みがあるけ ど、そういう当事者が講演会を聞きに来たことはない。当事者の私から言わせてもらえば、親はべてるに自分の子供を丸投げしている気がする。そういう親は多 分べてるに行ったこともないかも知れないし、行ってたとしても「親」の視点から見てるので子供の気持ちは分からないと思う。べてるは甘くないです。当事者 の私は2週間行ったけどきつくてしょうがなかった。

繰り返される予定調和の日々。しかし、そう見えてトラブルだらけ。永遠に続く仕事とミーティング。

そこは「病気と共に生きる」という他の地域では考えられない場所です。作業所と医療機関とワーカーとグループホーム等の固い連携。当事者主体の世界。本当に「病気」を磨くのにはもってこいの場所です。

でも、私はべてるに行っても、相変わらず誤作動を起こして泣きまくり、会いたいべてるのメンバーは調子が悪くて会えなかったり、なんか、本当になんにもな い街で寂しくなった。なんにもないんだけど、人との密度は濃いので苦しくもなった。なんにもないのに、なんか毎日色々トラブルが起きて大変だった。

べてるは合う人には合うし、合わない人には合わない。

べてるが築いてきた理念、伝統、技法はどんどん盗んでいっていいと思います。

べてるみたいなコミュニティが全国に広がっていったらいいと思います。

親がべてるに行かせてうまく行った例はあんまりないみたいですし。やっぱり当事者の自主性に任せるべきだと思います。