エリコ新聞

小林エリコのブログです。

リスパダールコンスタ

専門家が読む雑誌にリスペリドン持効性注射剤について書かれていて、ネットなどを見ても医者や医療従事者の見解はあるものの、実際に打っていた当事者の声は全くないので書いてみようと思います。

リスペリドン持効性注射剤(以下リスパダールコンスタ)はリスペリドンが入っている統合失調症の人に使う、筋肉注射の薬です。今までデポ剤(筋肉注射剤) は油で出来ているものしか日本では認可されておらず、油で出来ているものはかなり痛かったり、しこりが残ったりして、あんまり評判はよくありませんでし た。

リスパダールコンスタは水溶性なので今までより痛みは少ないと言われています。私は油で出来ているのを打ったことはありませんが、リスパダールコンスタは結構痛いと感じました。

リスパダールコンスタは2週間に一度打てばリスペリドンが体の中に入っているのでリスパダールの錠剤や液剤を飲まなくても大丈夫になります。要するに2週間に一度の注射で服薬しなくても良くなります。

しかし、大概の患者さんはリスパダール以外にも薬を飲んでいると思うのでリスパダールコンスタを打ちながら他の薬を飲むメリットは見当たりません。むしろ、2週間に一度の注射の痛みと毎日の服用で負担は倍になる気がします。

それと、副作用の問題もあります。副作用は錠剤よりも減ると言われています。

しかし、私は副作用がひどく出ました。

ずっと25ミリを打っていましたが、色々なストレスで多量服薬してしまい、「薬の量が少ないから多量服薬した」ということになり、生きるか死ぬか分からない最中に37.5ミリを注射されました。

なんとか一命をとりとめましたが、退院後、体がむずむずして一日中体を動かし続け、体の違和感の苦しみで叫んだり、体を叩いたりしていました。多量服薬の 影響だと思っていたのですが、医師に聞いたら、アカシジアだと言われました。しかし、2回37.5ミリを打ってしまったので薬が抜けるのに2ヶ月以上かか り大変苦しい思いをしました。

この点を考えるとリスパダールコンスタを使用するのはリスパダール単剤を服用していて副作用が出ない人で、なおかつ服用がうまくいかない人に使用するのが限られると思います。

ただ、リスパダールコンスタは薬価が非常に高いです。

25ミリでも23000円以上します。ミリ数が上がったらものすごい額です。

日本精神科病院協会に提言が載っていました。

http://www.nisseikyo.or.jp/home/about/05teigen/2009/06.html

それと話はそれますが、アメリカでは医療は国が行っているそうです。そのため医療費を減らすために薬を減らしたり、ベット数の削減に力を入れているそうです。しかし、そのために刑務所の収容人数が非常に増えてしまったという弊害もあるのですが。

日本は医療を民間に任せているため、どうしても利益を追求してしまって、薬を増やしたり、入院日数を増やしたりすることが多いそうです。

私はずっとうつ病だと言われていたのですが、なぜか突然統合失調症と診断されリスパダールを服用するようになりそのまま医師の勧めでリスパダールコンスタ を打つようになりました。ちなみに私は幻聴や幻覚のたぐいは一切ありません。リスパダールにしても症状は大してよくなりませんでした。むしろ、他に飲んで いた薬を切られてしまって離脱症状に苦しみました。そして、今は、別の医者にかかっていますが、やはりうつ病と言われリスパダールコンスタをやめてジェイ ゾロフトを服用しています。