エリコ新聞

小林エリコのブログです。

紙ものまつり、ありがとうございました

紙ものまつり、無事に終了しました!来てくださった方、ありがとうございました。

今回は会場がアットホームな感じだったので、お客さんとたくさんお話ができて楽しかったです。私はしゃべりだすと止まらないのですが、みなさんおおらかに話をしてくださいました。

会場のお料理が美味しく、ビールもあるので、売り子をしながら飲食を楽しむことができました。

私は即売会の会場が広いと、異常に緊張してしまって、具合が悪くなることがあるのですが、今回は比較的リラックスして販売できました。余裕ができたので、他の出展者さんのお店をのぞいて、色々と作品も書いました。

前にみじんこ洞で作品を見て、いいな、と思っていた作家さんの絵を購入して、ついでにお話もできました。

そのかたはとても絵が上手いので、「きっと美大とか出て、専門的に絵を学んでいるのだろうな……」と勝手に思っていたのですが、話を聞いたら、美大は出ていないとおっしゃっていてびっくりしました。私は絵が上手い人は全て美大を出ていると思い込んでいたのですが、意外とそうでもないのだと気づかされました。そして、自分の美大へのこだわりはちょっと病的というか、気にしすぎなのだろうか、とも思い直しました。

(もちろん、美大コンプレックスという言葉があるので、同じような状況の人も多いと思いますが)

その作家さんも、私がみじんこ洞で展示をしたときに、私の絵を見てくれていて、随分絵を褒めてくれました。

「エリコさんの絵は、すごく魅力があるし、絵は技術でなく、情熱です」

と言ってくださったのが心に響いてなんどもお礼を言いました。

私は高校生の時に、美術の顧問に「デッサンは0点」と言われたのが、心の傷になっており、随分時間が経った今でも、あの時のことを思い出すと涙が自然に出てきます。

もちろん、自分で個展を開き、絵がたくさん売れたので、自分の絵には価値がない、という感覚は随分薄くなってはいますが、ゼロにはなっていなかったのです。

なので、今日、作家さんに褒められたのは、とても嬉しかったですし、漫画の絵を褒めてくれる人がいたのも嬉しかったです。

ここのところ、文章の仕事が多いので、絵から離れていたのと、絵を褒められるという体験が少なくなっていて、絵を描きたくなくなっていたのですが、ちょっとづつ描いていこうと思いました。

褒められるから描く、というのは描き手として恥ずかしいのでは?という意見もあると思いますが、やはり、モノを作っている人はその作品が世間に認められないと作り続けるのは難しいと感じています。私も子供の頃は絵を描くのが好きで描いていましたが、それが褒められて、賞を取ることによって、もっと描きたいという気持ちが生まれていき、描き続けるという循環が生まれたのだと思います。

紙ものまつりは最後の打ち上げまでいて、普段なかなか話せない人とたくさん話ができてとても楽しかったです。久しぶりに孤食じゃなかったので、ありがたかったです。

私のブースにきてくださったお客さんも本当にありがとうございました。

次は11月25日の文学フリマに出るので、よろしくお願いします。