エリコ新聞

小林エリコのブログです。

えりこ展一回目のレポ

えりこ展、一回目のレポートを残しておきます。土日で疲れ果て、ツイートをまとめるので精一杯で感じたことなどの細かいことを書けなかったので。

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会場内はこんな感じになっています。ギャラリーめばちこさんは二階の屋根裏にあるギャラリーです。広くはないですが、キレイだし気持ちのいいスペースです。私の作品が多すぎてカオスになっていますが。普段はさっぱりとしています。

天井の版画は2メーターの観音様です。短大生の時に作りました。仏教が好きなので好きなのが高まり、将来は仏師になりたいと思っていました。しかし、学校で彫刻など教えてもらえないので、小学校のころ覚えた版画で作成しました。そういえば小学生の時に版画で県の展覧会で賞を取って嬉しかったな。

デカいので一人で刷るのに一日かかりました。そして絶対に売れないと思ったこの版画が欲しいという方が現れました。本当にビックリした。希望のお値段を聞いてお名前とメールアドレス、電話番号を紙に書いていただきました。他に高値をつけた方がでたら連絡を下さいと言われましたが、デカいから大丈夫です。いつもサインを入れ忘れるのでサインを入れます。あと、記念すべき第一回なのでシリアルナンバー1をお入れします。

あと、短大の時に作った陶芸のお皿も売れました。写真に収めるの忘れた。でも買って下さった方が写真つけてツイートして下さったので大丈夫です。嬉しいです。使ってくれるそうなのでお皿も喜びます。「人生」って書いた皿なんだけど、サークル内で笑い者になっていました。ちなみに短大生の時、いろんなものが作りたくて絵のサークルの後に陶芸サークルに入りました。陶芸のサークルの人たちの方が真面目だった。真面目だけど、陶芸は土を練るのが大変だからやめた方が良いです。菊練り(土の練り方)を覚えましたが当時しか役に立っていません。道具とか高いし、焼くのは時間も技術もいるし本当に大変です。

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お買い上げいただいた絵です。昨年追いかけていたアイドルを描いた油絵。三部作の中の一つなのですが、その中の一つを買っていただきました。下の絵もお買い上げ下さいました。ありがたいです。

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これもお買い上げしていただきました。イラストボードに水彩。上と同じ人物を描いたのですが、上の油絵の方が気合いが入っているのがわかります。

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これは母が買ってくれました。気に入っているそうです。私は気に入っていなくて直そうと思っていたのですが、絵が売れてしまって会場がさみしいので穴埋めの感じで自宅から日曜日に持ってきました。同情で買ってくれたのかもしれない。でも、買ってくれた本人が「これでいい」と思うのならこれでいいんだと思います。

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これもお買い上げ下さいました。高校生の時にかいた曼珠沙華の花です。花としては縁起がいい花ではないですが、買って下さりました。なんか、励ましの言葉を言ってくれて名刺をくれました。全然知らない人なのに優しいです。というか母とアイドルの油絵を買ってくれた人以外、全然知らない人なので驚きです。

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これもお買い上げいただきました。こんな雑な絵でいいのか不安になりますが、欲しいとおっしゃってくださったので買っていただきました。この辺りから「サインを入れねばならない」というのが分かりサインを入れました。

精神病新聞プレゼンツなので、精神病新聞新聞のロゴの消しゴムハンコを作ってくれたなおさんもいらっしゃいました。ちょうど高円寺で展示をしていて空いた時間に来てくれました。女の子の絵を買ってくれたのですが、凄い雑な絵なので申し訳なくてその場でなおさんの似顔絵を描きました。なおさんに「なんでこの絵がいいの?」と聞いたら「裏にも絵が描いてあるから」という返事。裏面はほぼ書き損じのようなものです。

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お売りした絵。

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この絵は油絵です。タイトルは「なきむし」とつけました。そしてこの絵をずっと見ている男性がいたので声をかけてみたら「欲しいけれど、高いだろうから買えない」というので「そんなに高くないですよ」と言ってアクリルの絵の値段を伝えたら安心していたのですが、絵が好きな方のようで絵を見ただけで油絵だと分かるし、「色合いが」とか「デコルテのところとか」とまで言っていたので相当気に入ったみたいです。一応、相談して値段が決まりました。でもお金がないらしいので「少しお下げしますか?」と伝えたのですが「いえ、それは悪いです。最初の値段で買います。ボーナスが満額入ったら買います。売れてしまったら仕方ないけれど」と言ったのでお値段は下げないでそのままにしておきました。そしてタイトルの上に「ボーナスはいったらかいます」と書いておきました。

なんだか絵を売っていて面白いのは絵には値段がないんですね。私の好きな漫画で手塚治虫の「ばるぼら」という漫画があるのですが、その中のシーンで

「有名な人が取り上げたら大衆はこぞってその作品をすばらしい作品だと信じてお金を払うが、その一方でだれにも見てもらえずゴミのように朽ちていく作品もある」

という感じのシーンがあって、本当にそれを実感しました。私の描いた絵は今までだれにも見向きもされませんでした。恥ずかしすぎて絵を描いていたことを隠していたくらいです。自分のミニコミでもちゃんと描いていたと書いた覚えがありません。

フジタユウコさんという方が精神病新聞のファンだそうでずっと読んでいてくれて展示に来てくれました。その方は絵を描いていらっしゃるのですが、涙目になっていました。そして一番最初の精神病新聞からほとんど全部持っているみたいで「私は本当に精神病新聞が好きなんだと再確認しました」とおっしゃっていました。なんか私ももらい泣きしてしまいました。

私は絵を描いている人に対してコンプレックスがあります。私は自分で絵を描いていると名乗れません。美術を学んだ訳でなく、絵を描いているコミュニィティに属している訳でもありません。美術の大学に行っていれば絵を描く仲間ができてグループ展とかできたのかもしれません。

でも私は短大の時のサークルの人たちからは何の感想ももらえませんでした。むしろ真面目に作っているのが私だけなので浮いていました。他の部員の人たちはお洒落なカメラでモノクロの写真を撮って自分で現像して喜んだり、突然クラブを借りてファッションショーをやったりして意味が分かりませんでした。

そしてやめて陶芸のサークルに入りました。陶芸のサークルで一番上手い人がいて、学校を卒業してから陶芸の学校に入ろうかと思う、と彼女と話していました。その男性は手首にブレスレットをつけていました。土を練る時にブレスレットは邪魔です。私はこの男性は名のある陶芸家になれないと思いました。

そして、平日もえりこ展は続いています。一階は飲食店ですのでお食事をいただきながら絵をご覧ください。一階は日本人が大好きなアニメキャラを描きました。平日なので私はいません。16時からお店がひらきますので、夕食を食べながら好きなアニメの話しをして下さい。土日のみ開催でしたが、休みが合わない方が多くて野宿野郎のかとうさんは10分だけしか時間が取れないので来ました!といって10分来て「新刊を下さい!」とやってきました。かとうさん面白いです。かとうさんは文字中毒なので、精神病新聞が好きな人は文字中毒の人が多いのかもしれません。かとうさんがやっている「お店のようなもの」でイベントをやりませんか、と誘っていただいたので僭越ながらやらせていただこうと思います。何も考えていませんが。

ちなみに、平日なので私はいないのですが、お店の方にお願いすれば二階のギャラリーにも入れます。展示が目的でなく、普通にお食事に来たお客さんがいなければですが。みじんこ洞は美味しいしボリュームもあるし、家庭料理のお店だけれど、凝ったお料理です。このお店がなければ私は展示ができなかったし、今後もやることになったときにお店がなくなってしまったらやる場所がなくなるので、お食事していただけると助かります。

土日だけで絵がたくさん売れて、しかもミニコミで知りあった人で連絡がとれなくなった人が駆けつけてくれたりして、なんだか生前祭みたいです。

明日、かぐや姫の物語のDVDが発売で、ブルーレイディスクで購入したいと考えているのですが、一階に飾ってあるかぐや姫と交換してくれる人いないかな・・・とぼんやり思っています。

えりこ展ようにBGMを作ってプレイリストをシャッフルでかけています。主にアイドルソングを入れています。ロックよりアイドルの方がロックだからです。

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今日、入れた曲を確認したら108だった。煩悩の数と一緒。