大和書房のウェブサイトで、新連載「家族劇場」が始まりました。
編集さんから「家族について書いて欲しい」と言われて、ぶっ壊れてしまった自分の家族を書く事にしました。
私の家庭はよく言われる「機能不全家族」というものだったと思います。
父とも兄とも十年以上連絡を取っていません。会ってもいないです。
けれども、私はそういう自分に対して「かわいそう」とは思っていません。
私にとって家族は安心の象徴ではなく、不安や不快を表すものだからかも知れません。
むしろ、家族がいない方が楽だな、と思うのですが、心が弱っている時は、「家族がいた方が楽しい人生なのでは?」と思うことがあります。
どれくらいの数の人が、「うちの家族は良い家庭」「家族は素晴らしい」と思っているかわからないし、そう思える家族を持ちたかったと思うこともありますが、ひとまず、自分の知っている家族について、何かの答えが出ればと思いながら書いています。
イラストはわだちずさんにお願いしました。尊敬しているアックスの漫画家さんです。
素晴らしいイラストでとても気に入っています。
書き割りの家庭と、そこに佇む家族が物悲しくて素敵です。
個人的に、ヤンキー(絶滅種)の兄がツボでした。
「家族劇場」よろしくお願いいたします。