エリコ新聞

小林エリコのブログです。

胃が痛い

胃が痛い。二週間前くらいからずっと胃痛なのだ。胃が痛くなる前の週、日本列島は尋常じゃない暑さであった。私は日々の猛暑のため、食欲が失せてしまった。考えた末、グレープフルーツやらバナナやら豆乳やらをミキサーでじゃかじゃか混ぜて、さらに氷も投入して、冷え切った自家製シェークを飲んで夕食がわりにした。そのほかにも、炭酸に氷を大量にいれて、レモンを入れた冷たい飲み物を大量に飲んでいた。そうやって過ごしていた次の週、急にお腹が痛くなった。人間には自然治癒力があるから、放っておけば治るだろうと思っていたのだけれど、なかなか治らない。お腹の痛みは朝が一番酷くて、痛みをこらえながら仕事をしていた。夜も痛くなって、痛みでなかなか眠れない時もあった。

流石にこれは病院に行った方がいいと思い、仕事の前にサッと病院に行った。すぐに呼ばれて事情を説明して、触診をされる。

医者はこういった。

胃カメラ飲みましょう。薬は検査の後に出します。」

とのたまった。胃カメラって異物である。飲みたくない。というか、そんなすぐに胃カメラを飲まなきゃいけないほど重症なのだろうか。

医者はさらに言う。

「見てみないと、なんとも言えないから。潰瘍かもしれないし、ピロリ菌かもしれないし」

ああ、不安になる。私は嫌々ながら、胃カメラの予約をすることになった。

「あ、明日キャンセルが出ている。明日にしよう」

すぐに決まった。予約を入れたものの、私は医者の説明に納得が言ってなかったし、胃カメラも飲みたくなかった。私はちょっと胃が弱くなっているだけだと思っていて、薬を出してもらえばおしまいだと思っていたのだ。そもそも胃カメラを飲んだことがないのでさらに恐怖感が増していた。

帰宅してから、よく考えて、胃カメラを受けるにしても、値段を聞かないといけないと気がついた。病院に電話したところ、

胃カメラともう一つの検査(名前を忘れた)で一万円になります」

私の答えはすぐに決まった。胃カメラをキャンセルした。

しかし、数日経っても胃の痛みは治らない。病院に行ったのに薬を処方してもらえなかったので、なんのために行ったのかわからない。(検査を断ったのがいけないのだが)

結局、4日後にもう一度、同じ内科にいった。そして、検査が嫌なので、せめて、薬を出して欲しいと訴えた。そうしたら、なんとか出してもらえたが、薬でも良くならないようなら胃カメラをした方がいいと言われた。それと、今から胃カメラを予約してもお盆明けになりますと付け加えられた。こんなことなら早く行くべきだったか。一週間以上胃痛が続くのはあまりよろしくないらしい。私はウエストを締め付けるズボンで苦しみ、家ではおかゆをすすって耐えた。

胃痛は朝が一番酷く、耐えるのも苦しい。脂汗が出ているような気がする。時間が過ぎれば治るので、耐えていたが、耐えられなくなってきた。それが今日。私は家の中で、1人で胃痛に耐えているのが苦しくなって、家を出た。サウナに行こうと思ったのだ。サウナにいけばよくわからないけど治る気がする。しかし行く途中で力尽き、緊急の病院に行こうと思い、ネットで緊急の病院を探してくれる電話を調べてかけた。

話をしながら、症状を聞いてくれる相談員。しかし、緊急の病院は電車に乗らないといけない場所で、さらに、駅から遠く、タクシーを勧められた。タクシーなんて乗りたくない。私はタクシーに乗れるような人間ではない。相談員に「1人で暮らしてるのでしょうか」と聞かれて、答える時に心が弱ってくる。私は、相談員と話しているうちに、だんだん気力がなくなり、「痛みがなくなるまで耐えます」と伝えた。自分の自己評価の低さと、金銭的な余裕のなさからなんの希望も見出せない相談になった。電話を切った後から痛みは徐々に引いてきて、サウナに行ったら痛みはなくなった。しかし、きっと明日の朝ごはんを食べた後は痛み出すのだろう。とても憂鬱である。明日も痛くなったら、緊急でみてくれる病院に行こうと思う。