エリコ新聞

小林エリコのブログです。

重版決まりました

「この地獄を生きるのだ」の重版が決まりました。Twitterで報告しましたが、ブログでもお知らせしておこうと思います。

職場のお昼休みの時に、担当さんから電話がかかってきて、「重版が決まりました」と言われたときは、胸が熱くなりました。生活保護廃止決定の時より嬉しかったです。

職場の方にも「重版が決まりました!」と言ったらお祝いの言葉をくれました。重版決定は人生のどの瞬間よりも一番嬉しい瞬間でした。

私が文章を書き始めたのは精神病院を退院してからです。仕事もなく、友達もいなくなって、毎日退屈で、友達が欲しくて、フリーペーパーの「精神病新聞」を書き始めました。インターネットもSNSもない時代、書いて何かを発表する、という敷居はとても高かったです。精神病新聞をまとめてミニコミとして発売してから、そういうのが好きな人たちと友達になって、私の「友達が欲しい」はある程度成功しました。ライターさんなど文章を書いている人たちから褒められたりして、自分の自信にもなりました。けれど、なかなか仕事には結びつきませんでした。

自分の本が出版社から出たことも嬉しいですし、たくさんの書評をいただけたことも、メディアに取り上げてもらえたこともありがたく、良い担当さんに恵まれたことも幸せだと思います。

連載も頑張っておりますので、今後とも作品を読んでいただけると嬉しいです。

晶文社スクラップブックにて連載中「わたしはなにも悪くない」