エリコ新聞

小林エリコのブログです。

人とのつながり

こちらのブログでは、なるべく精神保健関係とかべてるのことを書いて、個人的なことは書かないようにしているのですが、昨日あまりにも嬉しいことがあったので書きます。

以前務めていた会社の同僚つながりの人たちとジャガイモ掘りに行ってきました。その人達とは4,5年くらいからつながっています。と、言ってもみんな自由業で会うのは一年に1,2回くらいのものです。

私はみんなの本名とか、はっきりとどんな仕事をしているかも知らないし、みんなもそうみたいで、とある人が「ねえ?今なんの仕事してるの?」とそこに来てた子に聞いたら「うーん、なんだろうね」とはぐらかしていました。でも、みんな楽しそうです。

私はうまくみんなの輪にはいれてない気がして、家も遠いので「すみません、そろそろ帰ります」と言って帰ろうとしたら「ちょっと10分くらい待って」と言 われて「なんだろう」と思ったら名前入りのバースデーケーキが出てきて、そこに居たみんなが私にプレゼントをくれました。もう、びっくりしてしまってオロ オロしてしまって「ありがとうございます」と繰り返すことしかできませんでした。ちなみに私は今月が誕生月です。

みんな仕事もてんでバラバラで安定した職業ではないみたいです。だからきっと収入もあんまりないかもしれません。それなのに皆がわざわざ私のためにプレゼントとケーキと花束を買ってくれたことに感激しました。

ここに来てる皆は病気ではありません。なんで、病気でない皆が私にこんなに良くしてくれたのか分かりませんでした。

べてるでは「3度の飯よりミーティング」と言ってありのままを話すことを大切にしています。それは病気だからだと思います。ここの皆は病気ではないので、 それこそ生の「現実の苦労」に直面していると思います。話の端々からなんとなく、皆が苦労しているのは分かりました。でも、皆があえて突っ込んだ話をしな いのは「なんとなく他の皆も苦労しているのはわかる。分かっている」というわきまえからかもしれません。話さなくてもお互いが何かを分かち合っていて、仮 に本当に困って相談してきたときにはのってあげると思います。

ネットで一部の人達とはつながっているので、それとなく私が苦労しているのは伝わっていたのだと思います。それで誕生日を祝ってくれたのかもしれません。

私はなんとなく自分が病気だということで劣等感をいだいているので、皆が祝ってくれて本当に嬉しかったです。私も皆と対等と思っていいのかな、と思いました。

最後にお別れするときに主催した方に、せめてもと思って皆の飲み物代とかにと思ってお札を渡そうとしたのですがどうしても受け取ってもらえず、持っていた紙袋にお札を入れられてしまい、これ以上渡そうとするのは失礼だと思い、帰りました。

帰り道で、うれし泣きをしてしまいました。