エリコ新聞

小林エリコのブログです。

地域支援

この間、NHK福祉ネットワークで精神医療への取り組みが2日間に渡り特集されていて、録画しておいたのを昨日見ました。

一日目はACTについて。ACTは今は京都にしかないのですが、地域包括支援といって、病院に通院するのでなく訪問看護をしています。単純に訪問看護と 言っても、精神科医ソーシャルワーカー臨床心理士作業療法士など、いろんな人がその人の家に訪問します。実は私も2年前に見学に行ったことがありま す、24時間体制で患者さんたちのSOSに応対しており大変そうでした。儲からないですしね。

やはり、病院に通えないほど具合が悪い人もいますし、普通の病院では24時間体制で見てくれるなんてありえないし、病院に行っても診察に2時間待ちとかざ らですからね。診察だけでも一日かかります。行っても3分診察ですし。ACTの高木医師は30分くらいは診ていました。それで、訪問看護をするんだから移 動に時間はかかるので一日にあまり人数は見れません。市川にもACTはありましたがなくなってしまいました。全国的に広まってくれたらいいと思いますが、 なにぶん国は医療費にあまりお金をかけないので。

2日目はイギリスの取り組みについてです。

イギリスもACTのような取り組みを行っています。(ACTはもとは日本で始まったものではないのですが。たしかアメリカかな?)日本と違うのは国がかけるお金です。

精神疾患を持った人は社会にでることができない人が多いです。それに、ホームレスの8割は精神疾患を持っていると言う調査結果も出ています。そういう人達 が回復して社会に出て働くことができたら、国にとっては大きな利益になるのではないか、ということを換算して、イギリスは医療費にかけるお金を増やしまし た。それによって細やかなサポートが出来ています。

テレビを見てて印象的だったのは、イギリスの医療者がインタビューに答えている時にポケベルが鳴りました。患者さんが具合が悪いと言うSOSでした。そう したらその医療者はすぐに電話をかけ、その患者のところまで車で向かいました。そして話をして落ち着かせ「また、いつでも電話をかけてきておいで。また来 るからね」と言って別れました。衝撃的でした。

ちょっと私情になりますが、私は現在2週間ほど引きこもっておりますが、通っているクリニックからは一切連絡が来ません。(それまでは、デイケアに通って いた。まあ、連絡が来ても嫌ですが)苦しくてもどこに頼ればいいか分からず、ひたすら生きるか死ぬかという状態です。それなりに外に出ることもあります が、一日中胸が苦しくて不安で不安で泣いてたり叫んだりしています。お酒を飲むと体を壊すので(というかもう壊れてるけど)ひたすら耐える、ということし かできません。クリニックには通ってたころ、相談しても「自己対処しろ」としか言われないし、診療時間が過ぎたら「もう、プライベートだから」と言われる し、お恥ずかしい話「いのちの電話」に電話する始末。でも、「いのちの電話」って全然つながらないんですよね。どこに頼ればいいのか。頼っちゃいけないの かなあ。