エリコ新聞

小林エリコのブログです。

インド映画「チェイス」

私はインド映画が大好きです。

なぜ好きかと聞かれたら

「大学生の時にインドに行った時に見たインド映画がスゲー面白かったから」

という単純な理由です。

インド映画というとずいぶん前に「踊るマハラジャ」がヒットして日本人も見るようになりました。しかし、インド映画はまだまだキワモノ扱いの気がします。最近は「きっと、うまくいく!」のヒットでずいぶん認知度が上がってきたと思いますが、まだまだインド映画の良さを日本人はわかっていない!と勝手に思っています。

私は今日、一人でインド映画「チェイス」を見てきました。見る前に時間が余って一人でゲーセンでUFOキャッチャーでぬいぐるみを取ろうとして500円くらい損をして傷ついて「アイカツ」を初めてプレイしました。恥ずかしいとかそう言う感情を通り越して本格的にアイドル活動やろうかな、と思いました。

そんなのはどうでもよくて「チェイス」の良さをお伝えします。どう凄いかって?今から説明するからよく聞け!

チェイス」はインド映画の中で最高の興行収入をたたき出しました。そして凄い金をかけています。インドは映画大国です。娯楽が映画一点に集中しているからです。インド映画は歌って踊っているだけでなくなりました。今回の映画はアクション映画です。しかも、インド映画なのに全てアメリカでロケをしています。アメリカでロケをしてちょい役はアメリカ人です。内容はアメリカの銀行のせいで父親が自殺に追いやられた兄弟が銀行に復讐をするというもの。大雑把ですが、そんな感じです。

アクション映画なんですが、アメリカ発信のアクション映画が陳腐に見えます。もう、金のかけ方、派手さ、全てを超えました。

ねえ、これってありなの?と爆笑したくなるド派手なアクションシーンが最高です。インドが本気をだすと凄い事になります。

でも、私がこうやってインド映画のよさを書いても皆どうせインドだろ?って思ってるでしょ?私は日本人がアメリカやヨーロッパの映画を評価して、アカデミー賞を取った作品を評価するのが大嫌いです。有名な監督が撮った作品だから、賞をたくさんとった作品だから、という理由で映画を見る奴は嫌いです。自分の目で見て感じろ!日本人はどれだけ自分の感覚に自信がなくなってるんだ!と怒鳴りつけたいです。

日本の俳優が「アカデミーなんちゃら賞」を取っただけで絶賛したり、日本の俳優がちょい役でもハリウッドの映画に出ると騒ぎ立てるの大嫌いです。むしろ、賞を一個も取らなくてもアメリカで全てロケをして、アメリカの銀行をぶっつぶしたインド映画をアメリカで上映できるインドがかっこいいです。しかもアメリカでも結構上位に食い込んでるよ!やった!

皆がインド映画に興味がないので、キングオブポップのマイケルジャクソンの話しをします。

マイケルのPVは映画のようにストーリーがあります。そして必ずある群衆のダンスシーン。これはインド映画からインスパイアされてるんです。どっかで読んだ記憶があります。間違ってたらごめんね。

歌って踊るというのはインドでは長年映画の中で行われてきた事です。マイケルがミュージックシーンのPVの歴史を変えたのはインドが関係していると思います。それまでそういうPVなかったし。

3時間もある映画なので日本人はインド映画を見るのはめんどくさいと思います。でも、インドでは3時間がデフォルトなんです。正確には1時間半見た後に休憩があって後半が始まるんです。

長々と書いても見てくれないと思います。お願いですから騙されたと思って「チェイス」のオープニングのダンスシーンだけでも見て下さい。めっちゃかっこいいから。金網の上で革靴を踏みならし、革ジャンを着たカッコイイインド人が踊ります。インドの民族舞踊ではないです。ラストはインド女性がレディーガガばりの金ピカのきわどい衣装を着て踊り狂います。ヒールで踊るインド女性、最強。

ダンスシーンを見てなにも感じなかったら感性が違うのでそっと席を立って下さい。ダンスシーンで心をつかまれた人は頭を空っぽにして派手なアクションを楽しんで下さい。もう、いちいち大げさで金がかかってるからな!すごいぞ!

そんな訳で、インド映画の素晴らしさを一方的に伝えまくって終わります。

一糸乱れぬ踊り。インド人凄い。

マイケルジャクソンのBAD。こちらも一糸乱れぬ踊り。

インド映画はあっという間に公開が終わってしまうので、見たい人は急いで!

チェイス公式サイト