エリコ新聞

小林エリコのブログです。

腰痛と筋トレと女神転生

人生で初めて腰痛になった。腰の右側がジンジンして動くたびに激痛が走る。歩く時はへっぴり腰になり、横になる時には「アイタタタタ!」と叫んでしまう。原因として考えられるのは最近ハマっているヨガと筋トレだろう。

 

コロナ禍になって、家にいることが増えてから、ヨガをやり始めた。学生時代から運動が苦手で体育の時間にクラスメイトから馬鹿にされ続けてきたせいか、運動全てにおいて否定的な気持ちであったが、強制的に家にいる時間が増えてきたら、急に体を動かしたくなり、家の中でYouTubeを見ながらヨガを始めた。そして、一緒に暮らしているタケが筋トレをよくやっており、せっかくなので筋トレも取り入れ始めたら、変化が現れた。

 

少しもできなかったプランクが30秒できるようになり、今までできなかったヨガのポーズもできるようになり、自分の体が変わっていくのがはっきりと分かるのだ。そして、YouTubeには姿勢矯正の動画もたくさんあり、反り腰矯正と猫背矯正のストレッチを取り入れたら、以前より姿勢が良くなった。子供の頃、母親に巨人の星に出てくる大リーグ養成ギブスみたいな謎の器具を付けさせられていたのだが、そんなものは必要なかったのだ。

 

それから、ほぼ毎日ヨガと筋トレに励み、時にはプロテインを飲むなどして、激しめの筋トレに挑戦していたのだが、この間の日曜日に急に腰が痛み出し、月曜日には動けなくなった。自分の体を動かすこと、身体能力が上がることが楽しくなってきたのに、ここにきて負傷とは。本当に悲しい。毎日、体組織計に乗り、筋肉量の数値が上がることを楽しみにしていたのに、ここで休んだら元の木阿弥じゃないか。そもそも、ずっと体を動かしていなかったので、私の筋肉量は平均より大幅に少ないのだ。これを取り戻すにはもっと筋トレしないといけないのに。

 

月曜日は「ストレッチで体を痛めたので」という理由で仕事を休み、火曜日には痛みが引いたので仕事に行ったのだが、夜になると痛みが激しくなり、私は全てを諦めて、今日の仕事を休んだ。そして、申し訳ないが明日も休むことにさせてもらった。ちょっと良くなったからと、調子にのって体を動かしたらまたダメになるからだ。体を動かせないストレスに苦しみながら今日はほぼ寝て過ごし、本を読み、昼過ぎからゲームをやった。今やっているゲームは「女神転生5」(俗称メガテン)なのだが、これが異常なまでに面白く、最近は仕事中にも「女神転生5」のことを考えている状態であった。少し「女神転生5」について説明したい。

 

女神転生」シリーズはアトラスが出しているゲームで、私が小学生の時にファミコンで発売されたRPGだ。当時のRPGは魔法や剣が出てくるファンタジー作品ばかりだったが、女神転生は舞台が東京で主人公は高校生。パソコンからインストールした悪魔召喚プログラムを使用するという、尖りまくった内容だった。特に目を引いたのは敵である悪魔と会話して、うまくいくと仲間にでき、一緒に戦えること、さらに仲間の悪魔を合成してさらに強い悪魔を作り出すというシステムだった。子供の頃、かなりやっていたのだが、ちょっと難しすぎたのと、ファミコンの所有者が兄だったため、兄がいない時にしかゲームができない上、兄がクリアしたら兄がそのゲームを誰かに貸すか返すかしてしまうので、ゲームができるのは期限付きであった。私は結局、女神転生を一度もクリアすることなく大人になった。ナンバリングタイトルの他に、派生シリーズも出ていたが、ほとんどプレイしていない。やったのは「ペルソナ5」くらいである。

 

そんなわけで「女神転生5」は本当にやりたかったゲームの一つである。今作の発売を記念して「女神転生3」も再度発売されてプレイしたのだが、あまりにも難しすぎて途中でめげそうになった。「女神転生5」も死ぬほど難しいのかと恐れていたのだが、難易度が設定できるのと、製作者サイドがかなり上手く作ってくれているので、そこまでのストレスがない。というか、最近のRPGって異常なまでに簡単すぎて「やりたくない」と思うことが多々あった。ライトノベル異世界転生してチートで人生楽勝みたいな波が来ているのも影響しているのだろうか。昭和のゲームをやってきた私からすれば、最近のゲームは噛みごたえのない食パンみたいにヘニャヘニャなのだ。もっと歯ごたえのある黒パンとかフランスパンをよこせ!となっていたのだが「女神転生5」は昭和のオタクの欲求を全て満たしてくれた。

 

最初はマップが不親切だと不満に思ったり、地形が凸凹で歩きづらくてイライラしていたが、ゲームはある程度難しいから面白いのだと思う。難しい中にもマップを歩いていると「こっちに行くといいよ」という目印がそれとなく配置されていて、作り手の優しさを感じる。ありがとうアトラス。本当にありがとう。

 

特に、単調になりがちだった悪魔との会話がバラエティに富んだものになったこと、悪魔合体の面白さがさらに増しており大満足である。そして、パッケージに書かれている主人公が読んでいる本が「万葉集」というのも最高すぎる。私も中二の気持ちをずっと忘れずに持ち続けたい。大体、悪魔合体なんて中二の気持ちがないと思い付かない。筋トレができない間はゲーム内で自分を強くすることに専念します。