エリコ新聞

小林エリコのブログです。

生きるのが虚しい

今日、久しぶりに仕事で、そこそこ大きいミスをした。うわー、私何年ここの職場で働いてるんだっけ?と自分に問いただし、激しく落ち込んだ。

落ち込むと、ふっと過去に引き戻される。マイナスの感情はすぐに自分を昔に連れて行く。私は生きてて良かったと思ったことがあまりない。もちろん、気の合う友人と会ったり、遊んでいるときは楽しいし、嬉しいけれど、家に帰って一人でいると茫漠とした寂しさとか虚しさとかに襲われて、うわああってなる。自分がなんで生きているのかよく分からない。

自分で自分を好きになることができない。これはずっと昔から続いている。私はいつも自分にダメ出しをしている。そもそも、自分が自分を嫌いになったのは、子供の頃が原因だと思う。周りの大人やクラスメイトに「あなたは大切な存在」というメッセージをもらえなかった。だから自分はダメなんだと思っている。

もちろん、自分と同じような体験をしている人は山ほどいて、珍しいことではない。自分がいい大人なのに、まだ昔の傷のことをほじくり返しているのに吐き気がする。私はいつまで自分の傷口を眺めなければならないのだろう。

存在の承認という点で一番でかいのは恋愛だと思う。その先にある結婚は揺るぎないものに見える。私は恋愛では全て失敗してきた。男性から随分バカにされてきたし、大事にされなかったなと思う。ひどい言葉をたくさん吐かれたし、素敵なところにも連れて行ってもらえなかった。

先日、友人と話していて、今の夫が誕生日にリッツカールトンのレストランを予約していてくれた、という話を聞いて、ああ、多分、普通の人はそういうところに連れて行ってもらってるんだなと初めて知った。リッツカールトンが高級なホテルだから愛されているのでなくて、リッツカールトンに連れて行ってあげたいと思う、その心が尊いのだ。

自分で、自分のことをバカだと思う事はよくある。人生に悩みすぎて学生時代は勉強を全然しなかったのもあるし、家にお金がないから教育には手をかけてもらえなかった。

人からバカだと言われるより、自分で自分をバカだと思う方が悲しい。分からないことが多い事もそうだし、要領が悪いことも当てはまる。多分、私がもうちょっと頭が良かったら今みたいに貧乏をしていないと思う。

私は年に一回の旅行がやっとで、勢いでデパートで服を買うとあっという間に家計が火の車になるし、化粧品もドラッグストアでしか買えない。昔はお金がなくても人間は幸せになれると信じていたけれど、それは嘘だったなと思う。お釈迦さまがお金は人を不幸にすると言ったけれど、お金がないのはやっぱり不幸だ。それに、私は凡人だからそこまで悟れない。煩悩だらけのままだ。

最近は生きるということにとても疲れてしまっている。人生はもう半分以上を過ぎて、終焉へと向かっているのに、私は何も成すことがなかった。やりたいことがやれる人生などほとんどないと思いつつ、やりたいことがやれなかった自分の人生を思うと悔やむことが多い。

生きているのが苦痛だと感じながら、スーパーで1円でも安い商品を探し、冷蔵庫のものを腐らせないように気を使い、ゴミをきちんと出し、些事に心を砕きながら生きている。生きるのは虚しい。