エリコ新聞

小林エリコのブログです。

おしゃべり4時間

 今日は有給を使って、お友達のえりこちゃんとお昼ご飯を食べた。

 訪れた店内にはなぜかコタツがあり、二人して足を突っ込んでご飯を食べながらおしゃべりをする。女はおしゃべりをしないと死ぬと思っている。口を動かさないでいると頭の中にゴミやチリが溜まり自分の中がゴミ屋敷のような状態になる。定期的におしゃべりをして自分に起こったことを話し、相手の近況を聞くことで、いろいろな出来事が整頓されて、あるべきものがあるべき場所に落ち着く。

 えりこちゃんとはぶっ続けで4時間おしゃべりした。私はえりこちゃんの話を聞くのが好きだ。結婚をして子供がいて、ママ友がいる彼女は私とは違う軸の世界を生きていて、何を聞いても新鮮だ。私にはわからないことが多いのだとしみじみ思う。

 夕方でお別れをする予定だったのだけれど、「子供に会いたい」という私の願いをえりこちゃんは受け入れてくれて、幼稚園のお迎えに同行した。初めてのおつかいならぬ初めてのお迎え。テレビで放送してほしい。

 雨のそぼ降る中、幼稚園にたどり着いた。子供達は私の姿を発見すると声をあげて喜んだ。姿を見つけるだけで喜んでくれる人がこの世に存在するだろうか。付き合いたての恋人くらいしか思いつかない。子供達にレインコートを着せて園長先生にさようならを言う。きた道を帰りながら、子供達と歩いていると私も家族になった気がする。

 えりこちゃんの家について子供達の宿題をみた。私は子供と宿題をするのが好きだ。小さな手が一生懸命答えを探している。力強く書かれたひらがなにはなまるをつける。私は親に勉強を見てもらった思い出がない。うちの親は私に興味がまるでなく、勉強を押し付けはしなかったが、たいして褒めもしなかった。私はそれらの思い出に対抗するかのようにたくさんのはなまるをつけた。これから先の人生ではバッテンをもらうこともある。今のうちくらいたくさんのはなまるでいい気分になってほしい。

 自分の子供ではないのだけれど、子供と過ごす時間は暖かい。子供はこの世で生きている時間が短い分、命が濃い気がする。

 晩御飯をご馳走になって家路につく。明日から仕事だ。

えりこちゃんからもらった縁結びのお守