ここのところは、昼間のパートが終わったら家に帰って原稿を書き、必要があれば打ち合わせをするという日々を送っている。
仕事が終わるのは夕方で、そのあとはまっすぐ家に向かい、ちょっとスーパーに寄って食材を買って家に向かう。
簡単に食事を作って、ご飯を食べたら原稿を9時くらいまで描いている。
仕事の面では充実してきているが、心の中がぽっかりと空洞が空いている。気がつくと死にたくてたまらなくなってきて、不安で胸をかきむしりたくなる。なんでこんなに不安なのかわからない。昔に比べて経済的にも充実しているし、家もあるし、食べ物もある。
私は父と兄と6、7年くらい会っていない。母とはたまに会っているが、自分の家族がぶち壊れていることが、ふと悲しくなる。そして、私は家族を作らないできてしまったことに愕然とする。
機会がなかっただけ、相手がいなかっただけと頭ではわかっているのだが、この先、一人で生きていくという事実を思うと真っ暗闇に突き落とされた気持ちになる。
誰のせいでもなく、自分のせいでもないのだが、どうやっても変えられない現実とどうやって向き合えばいいのかわからない。
頭の中でわんわんと死ばかりが渦巻いてしまうので、今日は水泳に行ってきた。1時間くらいひたすら泳いでいたら、程よく体が疲れてきて、プールから出たあと、いつも通り死ぬことを考えようとしたが、疲れていて考えられなかった。そして、アイスを食べてバスに乗って帰った。
私はこうやって、自分をうまくごまかして、なんとなく生きている。
12月発売の「この地獄を生きるのだ」よろしくお願いいたします。