エリコ新聞

小林エリコのブログです。

岡田尊司の「境界性パーソナリティ障害」を読んで

岡田尊司の「境界性パーソナリティ障害」を読み終わりました。いい本でした。

本に載っていた境界性パーソナリティ障害の特徴。

①見捨てられることに対する不安が強い

②対人関係が両極端で不安定である

③めまぐるしく気分が変わる

④怒りや感情のブレーキが利かない

⑤自殺企図や自傷行為を繰り返す

⑥自己を損なう行為に耽溺する

⑦心に絶えず空虚感をいだいている

⑧自分が何者であるか分からない

⑨一時的に記憶が飛んだり、精神病に似た状態になる

ということが載っていました。

「パーソナリティ障害じゃなくても、こういうのを読むと自分もそんな気がするけど」という人が結構いるのですが、本を読んだらズバズバと自分のことを言わ れていて、もう、絶対自分はボーダーとしか思えない。高校一年生の時に初めて「自分はなんか病気なんじゃないか」と思って本を読んだ時も「ボーダーだ」と 思ったし。ずっとうつといわれていて、その後統合失調症といわれたが、統合失調症だけでは絶対ないと思う。

私は、かなり扱いづらい人間だし、今まで人間関係も結構ぶち壊してきたし、うつは短ければ3ヶ月、長くても5,6年で治ると言われてる。パーソナリティ障 害は「病気ではない」とも言われてるし、実際、年金が降りないとか、障害者手帳が出ないとかいろいろあるし。統合失調症は精神病の中でも高いブランドのも のなので、医者は統合失調症とつけたがる。パーソナリティ障害は薬が効かないとも言われてるんだけど、欧米ではパーソナリティ障害の人にも統合失調症の薬 を使ったりもするので、統合失調症の薬が出てるからと言って自分が統合失調症とも言えないと思う。

パーソナリティ障害の治療に取り組むことは「リーグ最下位のハイスクールのフットボールチームの、シーズン最終試合でコーチをするようなもの」だそうだ。 そのための作戦を「チアリーディング戦略と呼ぶのだが「大声で叫んだり、命令したり、怒鳴ったり、おだてたり、甘いことを言ってみたり、何かを言い張った り、懇願したり、提案したり、脅したり、指示したり、気を紛らわせたりーこれらを、適切な文脈で適切な調子で行うことが、チアリーディングの手法なのであ る」ということだそうです。

責めたり、自己責任を問うことは良くないそうです。正直、前回の大量服薬でかなり責められ本当にきつかったです。大量服薬はたしかに周りはショックだと思うけど、してしまった本人が一番ショックで自信をなくしているんです。

結構、認知療法がいいらしいので、やりたいのですが、本を持っているけど、まだ読み終わってないし、たまにやって「効いた!」と思うことがあるけど継続す るのが難しい。支援者をうまく使わなければならないとは思うのですが、使い方というのがあんまり分からないし、支援者もいい関わり方が分かってない気がす る。まず、自分が心の底から「回復したい」と思わなければならないけど、まだ思えないのが正直なところです。